国際シンポジウム

 

Frontier of structures and dynamics of water by advanced spectroscopic techniques(英語:10/27(火))

概要

東京理科大学との共催で「先端的分光法による水の構造とダイナミクスの最前線」に関するシンポジウムを開催します。水は私たちの周りに普遍的に存在する、いわばありふれた分子です。水は生体組織を満たし、必要な物質を細胞まで輸送する等、生命活動にとって必要不可決であることは言うまでもありません。また水は環境に応じて様々な形態(気体、液体、氷等)を取り、分子・分子集合体(クラスター)、多くの物質や機能性材料表面において、その構造、特性および機能発現に本質な役割を果たしています。このような場は理論や計算機シミュレーションによるアプローチにとってもチャレンジングな研究対象となります。本シンポジウムでは様々な環境下に置かれた水の構造とその挙動に焦点を当て、先端的分光法を駆使した高感度・高分解能計測やシミュレーションを通じて、この不可思議な分子の持つ魅力の源を解き明かしていきたいと考えます。招待講演のほかに、一般講演(日本語による口頭発表)を募集いたします。

 

講演者

Capturing Transient Species in Ionized Liquid Water and Aqueous Solutions
Professor Zhi-Heng Loh 
Nanyang Technological University (Singapore)

 

Aquaphotomics: using light to transform water into a probe and actuator
Dr. Muncan Jelena
Kobe University
 
Phase transition of water confined in carbon nanotube observed  by photoluminescence spectroscopy
本間 芳和
東京理科大学
 
Clarifying a proton-hole transfer in ice by the new method of OH detection
渡部 直樹
北海道大学 
 
Role of water molecules in disruption of protein aggregates observed by non-equilibrium molecular dynamics simulations
奥村 久士
分子科学研究所