公益社団法人 日本分光学会

専門部会一覧

NMR分光部会

NMRは現在、化学・生物・医学領域から材料・コンピュータ領域にわたる広い分野で用いられています。本部会では、企業研究者の積極的な参加を求め、様々なバックグラウンドを持つ新規ユーザー間の情報交換を促進し、新規な方法論の創造に繋がる場を提供することで、分光学におけるNMRおよびその応用分野の振興を図ることを目的としています。

NMR分光部会

テラヘルツ分光部会

テラヘルツ分光はその光源、検出技術が急速な進歩をとげ、吸収・分散スペクトルを利用した生体分子の同定・イメージングや電子材料の物性評価、THz電磁波の高い透過性を利用した非破壊計測など各種応用が展開されつつあります。本専門部会は自由な議論と情報交換の場を提供することで、テラヘルツ分光に関する学術と技術の発展および若手の育成に寄与することを目的とします。

テラヘルツ分光部会

高分解能分子分光部会

分子のスペクトルをその回転構造まで分離して観測する高分解能分子分光は、分子の詳細なエネルギー準位構造や分子構造に関し、他の実験手法では得られない貴重なデータを与えてくれる。このような高分解能分子分光に携わる研究者が研究成果を発表し、議論をする場として分子分光研究会を毎年定期的に開催してきたが、この集まりを元に発足したのが高分解能分子分光部会である。部会としての活動の中心は、研究会の開催であるが、それ以外にも高分解能分子分光関連の様々な情報の交換、発信の主体としての活動も視野に入れています。

高分解能分子分光部会

遠紫外分光部会

遠紫外領域にはほとんどすべての分子が価電子からの許容遷移による吸収を示します。気相分子の分光研究は古くから行われていましたが、凝縮相における分光研究は遠紫外における減衰全反射法の開発によってようやく近年進み始めました。一方、この領域の遷移に関する量子化学計算の精度が向上してきました。遠紫外分光法を利用するためには、狭い範囲の遠紫外領域だけでなく前後の分光領域も含めた広い分野の研究者が集まって議論する必要があり、その場を作りたいと思います。また、今後のこの分野のニーズへ応えるべく、基礎から応用まで網羅した普及活動を目的としています。

遠紫外分光部会

生細胞分光部会

近年の分子分光学の発展により、生きた細胞をあるがままにその場計測することが可能となってきました。蛍光蛋白質を用いた蛍光イメージングや、線形および非線形ラマン散乱によるラマンイメージング、超解像赤外イメージング等により生細胞の中にある分子をマッピング、そして時間分解するなど時空間情報を高い感度で取得する技術が確立されつつあります。本部会では、細胞と分光をキーワードとして分光学を基板とする学際的な領域の立ち上げを目指して活動しています。

生細胞分光部会

赤外ラマン分光部会

赤外・ラマン分光は、物理学、化学、医学生物学、薬学、工業応用など広い分野で利用されています。このような広い分野に渡る研究者が集まり議論できる、分野横断的なコミュニティーを提供したいと考え、新部会として設立を致しました。また各分野の専門家が様々な観点から赤外・ラマン分光の教育・普及活動も行っていきたいと考えています。

赤外ラマン分光部会

先端レーザー分光部会

レーザー技術の発展とともに分光計測の時間分解能、エネルギー分解能、空間分解能は飛躍的に向上し、新しい分光計測技術が生まれています。また、その応用によって物質科学の新しい側面が次々と明らかになってきています。本部会は、レーザーを用いた先端的分光計測法を開発・駆使して物質科学の基礎研究(特に分子ダイナミクスの基礎研究)を行っている研究者がつどい議論する場を提供するとともに、その活動を通して次世代の研究者を育成することを目的としています。

先端レーザー分光部会

近赤外分光部会

近赤外分光法は、優れた透過性を生かしたユニークな分光法として近年各方面から大きな期待を寄せられています。本部会は、振動分光学や電子分光学としての立場から本法の発展に貢献することを目指し、定性・定量分析手法としての基礎、装置や測定手法の開発および新規利活用分野の開拓に関する情報提供を推し進めていきます。

近赤外分光部会

スペクトル解析部会

分光スペクトルデータには測定対象の物質情報が豊富に含まれていますが、それを正確に読み取ることは容易ではありません。スペクトル前処理、ケモメトリックス、二次元相関法、関数フィッティング、量子化学計算といった、得られた分光スペクトルデータをコンピューター解析する手法、あるいはシミュレーションによって分光スペクトルデータを予測する手法について、分光手法(波長)に拘らず、横断的に議論できる場を目指します。

スペクトル解析部会